料理コンテスト「ICONIA BEST CHEF COMPETITION 2025」グルメバーガー部門を取材!

 今回ご縁をいただき、アイコニア・ホスピタリティグループ(ICONIA)が主催する料理コンテストのファイナルへ、グルメバーガー部門の記者として招待いただき取材してきました。

舞台は、熱海のランドマーク「ホテルニューアカオ」。

 “昭和100年”という節目の空気をまといながら、全国から選ばれたシェフたちが一皿(いや、一個)に全力を注ぎ込む。そんな「食の決勝戦」でした。

超豪華でした!!笑

 ICONIA(アイコニア・ホスピタリティ)は、日本全国で多数の宿泊施設を運営するホテルグループ。

 2025年7月に「マイステイズ・ホテル・マネジメント」から社名を変更し、ブランドとしても“旅の体験価値”をより強く打ち出しているのが特徴です。施設規模もかなり大きく、グループ全体で185棟・25,435室(2025年12月1日現在)という数字が示されています。
※アイコニア・ホスピタリティ株式会社 企業サイト

いわゆる「泊まる」だけじゃなく、そこで過ごす時間・地域の食・人の営みごと編集していく——そんな方向性が、この料理コンテストにもそのまま現れていました。

今回の「BEST CHEF COMPETITION」って何?

 この「ICONIA BEST CHEF COMPETITION 2025」は、全国101施設から料理人が参加する社内最大級の料理コンテスト。

参考サイト:アイコニア

 今年は グルメバーガー/麺料理/和食会席に合うデザートの3部門で、各エリア予選を勝ち抜いたファイナリストが熱海に集結、という流れ。 面白いのは、審査に会員組織「GoTo Pass」のメンバーが参加する点。会員は8,000名規模、当日はその中から選ばれた約60名が審査に関わる仕組みになっていました。 “プロが作って、プロだけが評価する”で終わらず、食べ手のリアルな感覚を審査に混ぜる。この設計が、料理の方向性を一段とおもしろくしていた気がします。

ファイナル会場は、ホテルニューアカオの15階「サロン・ド・錦鱗」。 ここ、ただの宴会場じゃないです。

 窓の外は海と熱海の街が一望できるパノラマビュー。最大300名規模が入る大箱なのに、妙に“優雅な圧”がある。 さらに、シャンデリアが煌めくクラシックな意匠で、柱にはブルーオニキスが使われている、という情報も。景色と内装の両方が強い。 

「昭和の香り」と言うと雑に聞こえるかもしれませんが、ここはむしろ“昭和が本気出してた頃のリゾート”が、そのまま残っている感じ。 海の青と、会場の重厚さと、ライブキッチンの熱。ギャップじゃなくて、全部が同時に成立しているのがニューアカオのズルさでした。

そしてライブキッチン。料理が“イベント”になる瞬間

 この日のグルメバーガー部門は、シェフがその場で仕上げ、会場で提供されるライブスタイル。 鉄板の音、ソースの香り、盛り付けの緊張感。観客席側も「見ているだけで腹が減る」空気になります。

 良かったのは、バーガーがただの“提供物”じゃなく、作品としてプレゼンされていたこと。
バーガーって、日常に近い食べ物だからこそ、ステージに上げると逆に“差”が露呈する。だからこそ、ここに出てくる6つは、どれもちゃんと「語れる」バーガーになっていました。

さて、お待たせしました。以下、エリア代表の6バーガー。“ご当地食材”と“ホテルシェフの技術”がどう結びついたか、バーガー好き目線で掘ります。

『Berry・Natty(ベリーナッティー)』

まず見た目。艶のあるセサミバンズ、どっしりしたパティ、そして上から下まで「層」がきれい。バーガーの第一印象って、結局“設計図が見えるか”なんですが、これは見えます。

名前の通り、テーマはベリー×ナッツ

 甘さ・酸味・香ばしさを、バーガーの文脈に落とし込む系統で、海外だと「PB&J(ピーナッツバター&ジャム)」的な発想に近い。 ただ、やりすぎると“デザート化”して崩れる領域でもあるので、ここを肉の旨味に戻してくるバランスが肝。

トッピングに軽やかさがありつつ、全体は“ちゃんと肉”。 バーガー好きの言い方をすると、「変化球の顔をしてるけど、土台が王道」。 ベリーの酸が入ると、脂の余韻が切れるので、食後感が軽くなる。ホテルのビュッフェ的な“上品さ”にも相性がいい方向です。

そして地味に効いていたのが「香ばしさ」。ナッツを使う系は、香りが立った瞬間に一気に説得力が増す。食べる前に勝負が始まってるタイプのバーガーでした。

『パリジェンヌのナチュラルバーガー』

これは“バーガー界の白シャツ”みたいな存在。 派手さじゃなく、清潔感と説得力で押してくるやつです。

提供スタイルも、どこかフレンチっぽい余白があって、ワンプレートでまとめる感じが「ホテルのレストランの仕事」そのもの。 バーガー単体の暴力(褒めてます)ではなく、コースの一部として成立する設計になっている。 クリーミーなソース、葉物のフレッシュ感。 バーガーなのに、食べた時のイメージが「サンドイッチとローストの間」になるタイプで、“ナチュラル”という言葉をちゃんと料理で回収しているのが好印象でした。

系統で言うなら、アメリカの“ダイナー系”じゃなく、ヨーロッパの“ビストロ系”。

 バーガーにパンチを求める人には優しいかもしれないけど、逆に言えば、食べ続けても疲れない。 コンテストの場でこういうバーガーが出てくるの、かなり好きです。尖り方が「うるさくない」。

『伊豆味噌香る 特製チーズバーガー』

ここから一気に“香りで殴ってくる”枠。 味噌×チーズって、相性が良すぎて逆に怖い組み合わせなんですが、これは狙いが明確でした。

まず、「伊豆味噌香る」の時点で勝ち。

 味噌って、塩味だけじゃなく発酵の旨味と香りがあるので、バーガーに入れると“肉のコクを底上げする装置”になる。 そこにチーズを重ねると、旨味の層が増えて、パティが一段太く感じる。

チーズの存在感が強く、全体のボリュームが「ギュッ」とまとまって見える。そして添え物やソースの置き方も含めて、ちゃんと“料理”として出している。 ホテルバーガーって、ここが大事で、「持ちやすさ」より「完成度」を優先できるのが強みなんですよね。

似ている系統で言えば、名古屋の味噌文化や、和の発酵調味料を使った“ジャパニーズ・グルメバーガー”の文脈。 でも、伊豆高原の空気感を背負っている分、重さよりも“余韻”が残る方向に寄せていた印象です。

『ハンバーガーガパオ』

ここだけ、ジャンルが違う。良い意味で。 “バーガーで旅行させてくる”タイプです。

目玉焼きがドン。ガパオの時点で香りが勝つ。 そして、付け合わせにライム(っぽい柑橘)やソースが添えられていて、食べ手側が“味変”で遊べる設計になっている。 ガパオって、バジルやスパイス、甘辛いタレの輪郭が強いから、バーガーにすると一歩間違えて「具材が暴走」しがちなんですが、これはちゃんとバーガーとして着地してました。

個人的に、今回いちばん好みだったのがこの『ハンバーガーガパオ』。 理由は単純で、一口目のテンションが最後まで落ちないから。

・目玉焼きのコク
・スパイスの立ち上がり
・肉の旨味
・そして酸味で締められる構造

これって、タイ料理の気持ちよさそのものなんですよね。 バーガーは“脂と塩の幸福”に寄りがちだけど、そこに香草と酸味のレイヤーを足すと、急に「食べるリズム」が生まれる。

似ている系統で言うなら、いわゆる“アジアン・フュージョンバーガー”。 ただ、ホテルが作ると屋台感ではなく、きちんとした皿の上の料理になる。 ガパオの香りが、サロン・ド・錦鱗のクラシックな空間に立ち上がる瞬間——あれ、かなり良かったです。

『THE NASU FARM BURGER』

見た目のインパクトで言うなら、これが最強クラス。 バンズの色使いが印象的で、 “牧場(FARM)”というテーマをビジュアルで一発で伝えてくるタイプ。

そして、チーズ。 写真でも、チーズがとろけて垂れている。これは正義です。ただ、ここで重要なのは「映え」だけじゃなく、那須という土地の説得力。 那須って、食材のイメージが強い場所なので、バーガーにすると“素材で勝負”ができる。 テーマを「FARM」と言い切れるのは、背後に那須の畜産や農のイメージがあるからこそ。

系統としては、アメリカの“ファーム・トゥ・テーブル”を連想させるグルメバーガー。 ただし、ゴリゴリの肉肉しさよりも、ホテルらしく整った“上質感”が前に出ていました。 「写真で惹きつけて、食べて納得させる」構造がきれい。

『ピーチベーコンバーガー』

優勝、納得でした。

 このバーガー、まず発想が強い。「ピーチ×ベーコン」。 フルーツをバーガーに合わせる系は多いけど、桃は難易度が高い。香りが繊細で、甘さも“上品”に寄るから、肉とぶつけると消えることがある。なのに、ちゃんと“バーガーの中心”に桃がいる。桃がしっかり主張していて、ベーコンの塩気と並走しているのが分かる。 そして、全体のトーンが「爽やか」方向に寄っている。これがうまい。

系統で言うなら、ハワイアンバーガーのパインとは別軸の、“果実の香りで攻める”スイート&ソルティ。 桃は香りが武器なので、ここを殺さずに肉の旨味と並べられている時点で、勝ち筋が見えていたと思います。

さらに特筆したいのが、「唯一、バーガーショップもやっている(らしい)」という点。
実際、岡山にはグルメバーガー店「Haré Baré Burger(ハレバレバーガー)」があり、メニューとして複数の本格バーガーを提供していることが紹介されています。


日常のバーガー現場を知っている人が、ホテルのステージに持ち込むと何が起きるか。
今回の“勝ち”は、そこも含めて象徴的でした。

今回の6バーガー、全員が「ご当地」をやっている。 でも、ありがちな“地元食材を乗せました”で終わっていないのが良かった。

  • ベリー×ナッツで香りと余韻を設計する
  • ナチュラル路線でバーガーをレストラン料理に寄せる
  • 味噌×チーズで発酵の旨味を肉に接続する
  • ガパオで香草と酸味のリズムを作る
  • FARMの世界観をビジュアルとチーズで押し切る
  • 桃×ベーコンで“香りのフルーツ”を主役にする

この全部が、同じ「バーガー」という器に乗っているのが面白い。 バーガーって自由度が高いぶん、雑にもなりやすい。だからこそ、ホテルシェフが本気で作ると“作品”になるんだな、と改めて感じました。

ICONIAは全国規模でホテルを運営し、食の体験価値そのものを磨く方向へ舵を切っているグループです。 このコンテスト自体が、料理人の技術を競うだけでなく、食べ手(会員)を巻き込み、全国の施設を横断して“食の底上げ”をしていく設計になっている。

だからこそ、今回のグルメバーガー部門は「一過性のイベント」ではなく、今後のICONIAのバーガー展開の前振りとしても見えました。 バーガーは、カジュアルなのに奥が深い。地域食材とも相性がいい。ホテルの食の魅力を伝える“入口”としても強い。

——というわけで、こうご期待です。

 次にICONIAがどんなバーガーを出してくるのか、バーガー好きとして普通に楽しみにしています。

イベント情報

  • 日程:2025年12月6日(土)
  • 会場:ホテルニューアカオ サロン・ド・錦鱗(オーシャン・ウイング15階)
  • グルメバーガー:10:00〜12:15(表彰式12:00〜)
  • 本大会は「グルメバーガー/麺料理/和食会席に合うデザート」の3部門。101ホテル・416名がエントリーし、決勝は18名が出場。
  • GoTo Pass会員から計60名が審査員参加(2025/5/29始動)。

取材協力表記

本記事は、アイコニア・ホスピタリティ主催「ICONIA 料理コンテスト 2025」決勝大会の取材として招待いただき、会場にて取材・撮影を行いました。

よくある質問|グルメバーガーの楽しみ方

「グルメバーガーって何が違うの?」「初めてのお店で何を頼めばいい?」など、 はじめの一歩で迷いがちなポイントを、できるだけ分かりやすくまとめました。

〖Q1〗グルメバーガーって何?

回答:ざっくり言うと「素材・焼き・組み立てに“お店の個性”が強く出るハンバーガー」のこと。パティの肉感、バンズの香り、ソースの設計までこだわりが反映されるので、同じ“ハンバーガー”でも味の方向性がガラッと変わるのが面白さです。

〖Q2〗お店で最初に食べるべきハンバーガーは?

回答:迷ったら、その店の「ベーシック(シグネチャー)バーガー」がおすすめです。チーズ・ベーコンなど盛り盛りも魅力ですが、まずは看板メニューで“パティとバンズの実力”を味わうと、次回以降の選び方が一気に楽になります。悩むときは「一番人気はどれですか?」が最強です。

〖Q3〗ハンバーガー紳士倶楽部って何?

回答:全国の“グルメバーガー”を中心に紹介する、個人運営のハンバーガー検索メディアです。食べ歩きの記録をただ並べるのではなく、「次の一店に迷わず辿り着ける」ことを重視して、お店の特徴やシーン(デート/子連れ/テイクアウトなど)も意識してまとめています。あなたの“好みのど真ん中”に出会う確率を上げるのが目標です。

〖Q4〗ハンバーガーって健康にいいの?

回答:結論、「選び方と食べ方次第」です。パティ=たんぱく質、野菜トッピングで食物繊維も取れます。一方で、ソース・チーズ・揚げ物の組み合わせはカロリーが上がりやすいのも事実。気になる日は「ポテトをシェア」「ドリンクは無糖」「野菜多め」「ソース控えめ」など“足し算”より“引き算”で楽しむのがおすすめです。

※健康に関する内容は一般的な目安です。体質・持病等がある方は医師等の専門家にご相談ください。

〖Q5〗どれくらいの時間帯に行くと良い?

回答:行列を避けたいなら「開店直後」か「ランチピーク後(13:30〜15:00あたり)」が狙い目です。人気店は12時台が混みがち。逆に“出来たての熱量”を味わいたいならランチど真ん中も良いですが、待ち時間込みでスケジュールに余裕を。週末は特に、早め行動が勝ちです。

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