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木場公園と東京都現代美術館の目の前。3000日かけて完成した極上ハンバーガー Field(フィールド)は、2010年にCafe&Bar Fieldとして始まり、約8年間の試行錯誤を経て現在のバーガーへたどり着いた清澄白河の総本店です。
今回食べたのは、店の名物「極上肉づくしバーガー」。国産牛100%の粗切りパティへ、10種類以上のスパイスで煮込んだ自家製タコスミートを重ねる“肉×肉”の一個です。肉を増やす方法をパティの二枚重ねだけに求めず、塊を噛む肉と、ソースとして広がる肉を同居させています。
実食で印象に残ったのは、粗みじん切りにした牛肉の粒。メニューには筋など噛み切りにくい部分がある旨の注意もありましたが、今回は特に気になりませんでした。肉の存在感をしっかり残しながら、最後まで食べ進められる。その力強さを、程よい酸味と塩味のコールスローが横から整える一皿でした。

| 電話番号 | 03-6458-8300 |
|---|---|
| 営業時間 | 月 11:00〜15:30(L.O.15:00) 火〜日・祝日等 11:00〜20:30(L.O.20:00) |
| 定休日 | 年末年始 ※月曜が祝日の場合や連休後は営業時間が変則 |
| 最寄り | 東京メトロ半蔵門線 清澄白河駅B2出口から徒歩9分 都営大江戸線 清澄白河駅A3出口から徒歩13分 東京メトロ東西線 木場駅3番出口から徒歩15分 都営新宿線 菊川駅A4出口から徒歩15分 |
| 住所 | 東京都江東区三好3-3-17-101 |
| 支払い | カード、交通系電子マネー、PayPay対応 |
| 備考 | 平日のみ席予約可/テイクアウト・デリバリー対応/全席禁煙/子ども可/ベビーカー入店不可 |
※営業時間・価格・付け合わせは変更される場合があります。来店前に公式サイトまたは公式Instagramで最新情報をご確認ください。
3000日かけて完成した極上ハンバーガー Fieldのグルメバーガー
「3000日」は、単なる大きな数字を付けた商品名ではありません。2010年の開業から約8年間、パティ、バンズ、ソースの組み合わせを試し、現在の形へたどり着くまでの時間を表しています。店の歴史そのものをバーガーの名前へ置いたブランドです。
長い開発期間を掲げるなら、食べ手が見るべきなのは年数の大きさではなく、その時間が一個のどこへ現れているかです。Fieldでは、肉の粒を残すパティ、肉をソースへ変えるタコスミート、両方を支える共同開発バンズという三層に答えがあります。3000日は背景であり、評価の中心は目の前の構造です。

その考え方を最も分かりやすく味わえるのが、極上肉づくしバーガー。中心にあるのは、ステーキのような肉感を目指した国産牛100%パティです。その上へ自家製タコスミートを重ね、同じ肉でも形、食感、味の広がり方を変えています。
肉づくしという名前から、パティを増やした重量級バーガーを想像するかもしれません。Fieldの答えは、粗く刻んだ肉を噛ませながら、煮込んだ肉をソースとして全体へ行き渡らせること。量だけでなく、肉の二つの表情を一口へ入れる構成です。
パティ|粗みじん切りで、肉の粒を残す
パティは国産牛100%。細かく均一に挽くのではなく、牛肉を粗みじん切りにすることで、一枚の中に肉の粒と繊維を残しています。噛んだ瞬間に全体が同じ弾力で返るのではなく、場所ごとに肉がほどけ、粒を追いながら食べる感覚です。
この粗さが、Fieldのいう「まるでステーキ」の方向を作ります。ステーキそのものと同じという意味ではなく、挽肉料理でありながら、肉片を噛み切る感覚が残る。肉々しいという印象は、脂や厚さだけではなく、口の中で粒の境界が分かることから生まれていました。
メニューには、粗く切るため筋など噛み切りにくい部分が含まれる場合がある旨の注意があります。これは欠点を隠すのではなく、食感を優先した設計の説明です。今回の一個では噛み切りにくさは気にならず、肉の粒が食べ応えとして機能していました。
バンズ|共同開発したハニーブレッドで支える
バンズは、老舗ベーカリーと共同開発したハニーブレッド・バンズ。粗切りパティと水分を含むタコスミートを一緒に挟むため、パンには味だけでなく、二種類の肉を最後まで支える役割があります。
極上肉づくしバーガーは、上から押さえれば具材の高さが落ち着き、パティとソースが近づきます。そこでバンズが肉の後ろへ完全に消えるのではなく、上下から一口の範囲を決める。肉が多いからこそ、パンの輪郭がバーガーとしての食べ方を保ちます。
ハチミツを使うバンズですが、今回の記録には甘さや香りの詳細を残していません。そのため味を推測で足さず、粗切りパティと肉づくしソースを一つに持ち上げる構造面を、このバンズの重要な仕事として捉えます。
肉づくしソース|煮込んだ肉を、パティへ重ねる
パティの上に重なるのは、10種類以上のスパイスを混ぜて煮込んだ自家製タコスミートです。ここで肉づくしの意味が完成します。下のパティは噛む肉、上のタコスミートは広がる肉。形の異なる肉を重ねることで、ひと口の情報量を増やしています。
粗切りパティだけなら、味の中心は噛んだ場所へ集中します。煮込んだタコスミートが加わると、肉とスパイスの味がバンズや野菜の間まで入り、一口全体へ届く。特製ソースが別の味を上塗りするのではなく、肉を使って肉の余韻を伸ばす設計です。
レタス、オニオン、トマト、ピクルス、アイオリマヨネーズも重なります。肉×肉を掲げながら野菜を外さないため、食感と水分に切り替わりが生まれます。力強い名前に対して、一個を最後まで食べるための層はきちんと残されています。
コールスロー|酸味と塩味で、肉の余韻を整える
今回、バーガーと同じくらい印象に残ったのがコールスローです。酸味と塩味は程よく、ただ軽いだけではありません。さっぱりしているのに味が薄くなく、こってりしていないのに深みがある。肉の合間へ挟む副菜として完成度が高い一品でした。
極上肉づくしバーガーは、粗切りパティとタコスミートが続くため、口の中には肉の旨みとソースが蓄積します。そこでコールスローを一口入れると、酸味で流れを切り、塩味で味覚をぼかさず、次のバーガーへ戻れる。単なる休憩ではなく、一皿のリズムを作る役割です。
実食時の評価では、このコールスローが肉づくしの強さを受け止めていました。現在はガーデンサラダプレートへリニューアルされている可能性があるため、同じ付け合わせを目的にする場合は注文前に確認してください。
店舗の雰囲気
清澄白河本店は、東京都現代美術館と木場公園の目の前。清澄白河駅からは徒歩9分、木場駅と菊川駅からは徒歩15分ほどです。駅前型ではありませんが、美術館や公園と組み合わせて目的地にしやすい立地です。

店内は26席で、テーブル18席と小上がり8席。子ども向けメニューと食器があり、家族でも利用できます。一方、店内の安全上ベビーカーは入店不可。子連れで訪れる場合は、この点を事前に把握しておきたいところです。
テイクアウトとデリバリーにも対応しています。ただし、粗切りパティとタコスミートを一体で味わうなら、温度と構造が整った店内提供をまず試したい。木場公園を歩いたあと、美術館の前で肉の強いバーガーを食べる。街での過ごし方まで組み立てやすい店です。
ランチだけを目的に訪れるのはもちろん、現代美術館の鑑賞前後や、木場公園を歩く日の一食にも向いています。駅から少し歩く立地だからこそ、周辺で過ごす時間とセットにすると使いやすい。公園側から店へ向かい、食後に清澄白河の街を歩く流れも作れます。
バーガー紳士のおすすめ
初回は、やはり極上肉づくしバーガー。店名にある3000日の試行錯誤と、現在のFieldが目指す肉感を一度に確認できるからです。国産牛100%の粗切りパティ、10種類以上のスパイスで煮込む自家製タコスミート、共同開発のハニーブレッド・バンズ。ブランドの中心が一個へ集約されています。
食べるときは、最初から具材を分けず、バンズを軽く押さえてパティとタコスミートを同じ一口へ入れたい。下では肉の粒を噛み、上では煮込んだ肉とスパイスが広がる。その違いを同時に感じることで、「肉づくし」が量だけを指す名前ではないと分かります。
コールスローが付く構成なら、数口ごとに挟むのがおすすめです。酸味でさっぱりさせながら、塩味と深みがあるため、バーガーの味を薄く感じさせません。肉の余韻を一度整え、次の一口をまた強く感じさせる。今回の一皿では欠かせない相棒でした。
二回目はクラシックバーガーで、タコスミートを外したときのパティとバンズを確認するのも面白い。チーズとの関係を見たいならクラシックチーズバーガー、燻製の香りを重ねたいならベーコンチーズバーガーへ。最初に名物を食べて基準を作ると、各メニューの違いが見えやすくなります。
ハンバーガー紳士倶楽部としての初回注文は、極上肉づくしバーガー。付け合わせを選べるならコールスローです。粗切り肉の力を正面から受け止めつつ、酸味と塩味で最後まで食べ切る。一皿全体でFieldの設計を体験できます。
まとめ
3000日かけて完成した極上ハンバーガー Fieldは、長い試行錯誤を看板へ掲げるだけでなく、その答えをパティ、ソース、バンズの構造で見せる店です。粗切りの国産牛パティと自家製タコスミートを重ね、肉を二つの食感で味わわせます。
実食では、パティの肉の粒がはっきりし、注意書きにあった噛み切りにくさは気になりませんでした。肉の旨みを前へ出すバーガーに対して、程よい酸味と塩味のコールスローが流れを整え、一皿としての食べやすさを作っていました。
木場公園や東京都現代美術館へ出かける日、肉を噛む感覚の強いグルメバーガーを食べたい人へ。最初は名物の極上肉づくしバーガーから。3000日という時間が、肉×肉の一口へどう落とし込まれたのかを確かめてください。

