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浅草・雷門からすぐ。観光客が行き交う通りの脇に入り、遠藤ビルの2階へ上がると、THE WAGYU BROTHERS(ザ・ワギュウ・ブラザーズ)があります。
この店の主役は、名前の通り和牛です。今回食べたのは、和牛スマッシュバーガー。鉄板へ押しつけて焼くスマッシュの手法で、和牛の持つ甘さへ香ばしい焼き目を重ねた一個です。
ひと口目で伝わるのは、和牛ならではの脂の甘さ。それを追いかけるように、薄く広げたパティの焼き面から香ばしさが立ちます。甘みだけで重くならず、焦げ目のほろ苦さと香りが輪郭を作る。この対比が最高でした。
価格は一般的なグルメバーガーより高めです。それでも、和牛をスマッシュする意味が味に表れ、ポテト、ピクルス、フライドチキンまで付く一皿には、値段の理由があります。浅草で「今日は和牛をバーガーでしっかり食べる」と決めた日に向く、目的のはっきりした店です。

| 電話番号 | 080-5272-6659 |
|---|---|
| 営業時間 | 10:45〜15:00(L.O.14:30) 17:00〜21:00(L.O.20:30) |
| 定休日 | 公式Instagramで最新の営業日をご確認ください |
| 最寄り | 東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩約2分 東武スカイツリーライン「浅草駅」から徒歩約3分 都営浅草線「浅草駅」から徒歩圏 |
| 住所 | 東京都台東区浅草1-18-3 遠藤ビル 2F |
| 支払い | クレジットカード、交通系電子マネー等、QRコード決済に対応 |
| 備考 | 予約可/全席禁煙/テイクアウト可/英語メニューあり/キッズメニューあり ディナータイムはサービス料5%の掲載あり。最新条件は予約時に要確認 |
THE WAGYU BROTHERSの和牛スマッシュバーガー
THE WAGYU BROTHERSの特徴は、和牛を高級食材として掲げるだけでなく、バーガーに合う形へ調理していることです。和牛スマッシュバーガーでは、パティを押し広げて焼き面を増やし、肉の甘さと香ばしさを同時に引き出します。

スマッシュバーガーは、厚いパティの中心へ肉汁を抱え込むタイプとは考え方が異なります。鉄板へ押しつけることで外側の焼き目を広く取り、肉と鉄板が触れた場所の香りを主役にする。THE WAGYU BROTHERSでは、その香ばしさが和牛の脂の甘さを受け止めます。
和牛は脂の旨みが魅力である一方、組み立てによっては甘さが前に出すぎることもあります。そこで焼き面の香りとほろ苦さが加わると、甘さがぼやけず、次のひと口へ進みやすい。高級な素材をそのまま見せるのではなく、スマッシュというカジュアルな調理法でバーガーらしい勢いへ変えていました。
パティ|和牛の甘さとスマッシュの香ばしさ
今回の和牛スマッシュバーガーで最も印象に残ったのは、パティの中にある二つの方向です。噛み始めには焼き面の香ばしさが立ち、そこから和牛ならではの甘さが広がる。香りと脂の甘みが同時に押し寄せるのではなく、順番に感じられます。
和牛の甘さは確かに濃い。しかし、スマッシュした面の香ばしさが入ることで、脂の印象だけに偏りません。表面をしっかり焼き切った香りがパティの輪郭になり、和牛の良さをハンバーガーの速度で味わわせます。
肉はジューシーで、火入れも過不足がありませんでした。薄く押し広げる調理は乾きやすさと隣り合わせですが、焼き目の内側には和牛の旨みが残る。香ばしさを取るためにジューシーさを捨てていない点が、この一個の強さです。
和牛メニュー|ステーキとパティで選べる
店の和牛の見せ方は、スマッシュだけではありません。現行メニューで確認できる座布団ステーキバーガーは、A5和牛のステーキにパティ、チーズ、グリルドオニオンを重ねる構成です。
座布団は肩ロースの一部にあたる希少部位で、きめの細かさと脂の入り方を楽しみやすい肉。店舗公式では、ランプステーキバーガーの提供実績も確認できます。挽いた肉の焼き目を楽しむスマッシュと、塊肉の繊維や厚みを見るステーキ。同じ和牛でも、選ぶメニューによって入口が変わります。
最初の一個として選びやすいのは、店の和牛パティと焼きの個性がまっすぐ分かる和牛スマッシュバーガーです。さらに肉量と部位の個性を求めるならステーキバーガーへ進む。価格帯を含め、食べたい和牛の形から選ぶのがこの店に合っています。
バンズ|柔らかさで、厚い肉を包み込む
肉量の多いバーガーでは、強いバンズを合わせたくなります。しかし、THE WAGYU BROTHERSの特注全粒粉バンズは、硬さで対抗するのではなく、柔らかさを残して肉を包む方向です。
実際に食べると、バンズはふんわりと柔らかく、焼きも過不足がありませんでした。スマッシュパティへ沿って沈み込み、上から押さえたときに具材との距離を縮めます。硬いパンで肉を押し返すのではなく、香ばしいパティをひと口へ収めるための柔軟性があります。
全粒粉入りのバンズは、小麦の輪郭を持たせながら、肉の脂を受け止める役目も担います。柔らかさだけに寄せず、表面の焼きと生地のまとまりがあることで、最後までバーガーの形を保つ。肉を主役にしつつ、食べやすさを設計するパンです。
付け合わせ|フライドチキンまで含めて一皿が強い
THE WAGYU BROTHERSでは、バーガーにポテト、ピクルス、フライドチキンが付きます。価格だけを見ると高く感じますが、ここまで含めて一皿の量と満足を設計しています。
特に印象的だったのがフライドチキンです。衣はカリッとしているのに、中は驚くほどジューシー。和牛バーガーの付属品として流すには惜しい仕上がりで、牛肉とは違う鶏肉の食感が、プレートの途中に明確な変化を作ります。
ポテトは満腹感を補い、ピクルスは肉と脂が重なる口を切り替える。バーガーだけでも十分に重厚ですが、三つの付け合わせがあることで、同じ味が長く続く一皿になりません。値段に対する納得感は、肉の品質だけでなく、このプレート全体から生まれています。
一皿としての完成度|高級食材を、食べる楽しさへ戻す
A5和牛を使うと、料理は説明が先に立ちやすくなります。産地、等級、希少部位。もちろん重要ですが、それだけではハンバーガーとしての魅力にはなりません。
THE WAGYU BROTHERSは、和牛の格を掲げながら、最後は両手で持ち、バンズごとかぶりつく料理へ戻しています。今回のスマッシュバーガーなら、和牛の甘さを香ばしい焼き目が引き締め、柔らかいバンズが受け止める。付け合わせのチキンやピクルスで口を切り替えながら、高級とカジュアルの距離を縮めていきます。
価格は高い。それでも、和牛パティの甘さとスマッシュの香ばしさを楽しみ、プレート全体で満腹になる体験まで含めれば、狙いは明確です。安さで日常使いを取る店ではなく、浅草で一食を強く記憶に残す店です。
店舗の雰囲気
店舗は雷門のすぐ近くにありながら、路面店ではなくビルの2階にあります。観光客の流れが強い場所で、大きな看板だけを頼りに歩くと通り過ぎやすい。入口を見つけ、階段を上がるところから、少し隠れ家らしさがあります。

店内にはオープンキッチンがあり、カウンター、テーブル、ソファ、中央の大きな丸テーブルを配置。料理を待ちながら調理の動きを見たい一人客から、家族や友人との食事まで使い分けられます。英語メニューや英語対応、キッズメニューも用意され、海外から浅草へ来た人も入りやすい設計です。
和牛という日本的な素材を、ハンバーガーという国際的に分かりやすい形で食べさせる。雷門の近くという立地とも相性がよく、観光客向けでありながら、バーガー好きが肉の構成を見に行く理由もあります。
バーガー紳士のおすすめ
最初に狙いたいのは、今回食べた和牛スマッシュバーガーです。和牛ならではの甘さを、押し焼きした面の香ばしさが引き締める。素材の良さだけでなく、スマッシュする意味までひと口で分かる一個でした。
塊肉までしっかり味わいたいなら、座布団ステーキバーガーが次の候補です。A5和牛肩ロースの希少部位をステーキとして重ね、パティ、チーズ、グリルドオニオンと合わせる。ランプステーキバーガーが提供される時期なら、座布団と分けて部位の違いを比べる楽しみ方もできます。
現行メニューの掲載内容から選ぶなら、スタンダードバーガーも店の基礎を見やすい一個です。さらにTWB Burgerは、パティ2枚、チーズ2枚、フレッシュマッシュルームを重ねる看板の一つ。ステーキよりパティの肉感を中心に見たい人はこちらが合います。
牛肉を食べない同行者には、フライドチキンバーガーとベジバーガーがあり、子ども向けのプレートも用意されています。全員が同じ高価格のステーキバーガーを注文する必要はありません。和牛を目的にする人と、別の選択肢を取りたい人が同じテーブルにつける点も使いやすさです。
ただし、和牛スマッシュバーガーやランプステーキバーガーは、公式発信で提供実績を確認できる一方、現行の常設メニュー一覧では確認できません。メニュー改定や入荷で提供状況が変わるため、目当てにする場合は来店前に店舗へ確認してください。
和牛をバーガー全体の調和で見たいなら、恵比寿のBLACOWSも比較対象になります。ステーキを重ねて肉を二段にする浅草と、和牛パティをソースや野菜まで含めて整える恵比寿。方向性の違いがはっきりしています。
まとめ
THE WAGYU BROTHERSは、浅草・雷門の近くで、A5和牛をステーキとパティの両方から味わえるハンバーガー店です。
今回食べた和牛スマッシュバーガーは、和牛ならではの甘さと、押し焼きした面の香ばしさが最高でした。肉はジューシーで、特注の全粒粉バンズは柔らかい。スマッシュならではの強い焼き目を作りながら、和牛の旨みを残す火入れが一個の中心にあります。
さらに、ポテト、ピクルス、フライドチキンまで付くのがこの店の強さです。とくにフライドチキンは、衣のカリッとした食感と中のジューシーさが際立ち、付け合わせの水準を超えています。価格は高めでも、品質と量、一皿の変化まで含めれば価値を見出しやすい構成です。
浅草で軽く一個を済ませたい日ではなく、今日は和牛を目的に食べる日へ。まずは和牛スマッシュバーガーで甘さと香ばしさの対比を見る。さらに塊肉を求めるなら、座布団ステーキバーガーへ。和牛を高級料理の作法から解放し、両手で持ってかぶりつかせる、雷門裏の肉の一軒です。




