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【閉店情報】TEDDY BROWNは2026年8月31日をもって営業を終了しました。
この記事は、広尾で提供されていた黒毛和牛バーガーを残すHGCの実食アーカイブです。現在営業中の店舗として案内するものではありません。
広尾駅から歩いて約3分。TEDDY BROWN(テディーブラウン)は、黒毛和牛を高級食材として見せるだけでなく、ハンバーガーとしてどう食べ切らせるかまで細かく組み立てた店でした。
HGCで記録したのは、店の軸が最も分かりやすいTB BURGER。黒毛和牛パティ、目玉焼き、チェダーチーズ、グリルオニオン、自家製マヨネーズ、自家製テリヤキソースを重ねた一個です。和牛の脂、卵の丸み、甘辛いソースを、専用に開発したバンズで受け止める。クラシックなアメリカンバーガーとは異なる、東京らしい完成度型のバーガーでした。
黒毛和牛バーガーは、肉の価格やブランドだけが先に伝わりやすいジャンルです。しかし、脂の強い和牛を一個のバーガーへ収めるには、赤身の粒、加える脂、バンズの吸水、ソースの甘さまで同時に決める必要があります。TEDDY BROWNは、その調整を商品そのものへ見せていました。
TEDDY BROWNの店舗情報(営業当時)

| 営業状態 | 2026年8月31日閉店 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6409-6210(営業当時) |
| 最寄り | 東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩約3分 |
| 住所 | 東京都渋谷区広尾5-1-18 |
| 開業 | 2025年4月3日 |
| 備考 | 食べログ ハンバーガー百名店2026選出。記載内容は営業当時の情報です。 |
TEDDY BROWN(テディーブラウン)のハンバーガーの独自性は、黒毛和牛を主役にしながら、焼肉店出身の肉への理解と、甘辛いテリヤキ、卵、チーズ、バンズの設計で“和牛バーガー”としてまとめているところにあります。黒毛和牛のパティを使う店は増えていますが、この店は単に高級な肉を挟むだけではなく、パティの部位、挽き方、脂の混ぜ方、バンズ、ソース、ポテトまでかなり細かく作り込んでいます。パティは肉々しさと食感を追求し、前スネ、トモズネ、バラ肉の脂をサイコロ状に切って混ぜ、毎朝挽いていると紹介されています。つまり、なめらかなハンバーグのようにまとめるのではなく、噛んだときに黒毛和牛の粒感と脂の甘みが出るように作られているバーガーです。
TEDDY BROWNのグルメバーガー
パティ|毎朝挽く黒毛和牛を180gで
TB BURGERの中心は180gの黒毛和牛パティです。前スネ、トモズネを軸に、バラ肉の脂をサイコロ状に加え、店内で毎朝挽く設計。均一でなめらかなハンバーグへ寄せず、噛んだときに肉の粒と脂の甘みが別々に立ち上がるように作られていました。
和牛パティは脂が強くなりやすい一方、TB BURGERでは卵、チーズ、テリヤキを重ねる前提で肉の存在感を確保しています。食材を増やしてもパティが背景へ下がらない。そのための180gであり、毎朝の挽き方でした。

前スネとトモズネは運動量のある部位で、肉の味と繊維を持ちます。そこへバラ肉の脂を細かなミンチではなくサイコロ状に加えることで、赤身の粒と脂が完全に同化しません。噛む位置によって肉と脂の感じ方が変わり、和牛の甘みを一様な柔らかさだけで終わらせない設計です。
毎朝挽く工程も、鮮度という言葉だけではなく、店が狙う粒の大きさと脂の配置をその日の肉に合わせる意味があります。なめらかなパティより咀嚼が増え、卵やソースを重ねても肉を噛んだ感覚が残りました。
バンズ|黒毛和牛を受け止める専用設計
バンズには国産小麦の「ゆめちから」と種子島産のきび砂糖を使用。黒毛和牛の脂、黄身、マヨネーズ、テリヤキソースまで受け止めながら、パンだけが重く残らないように調整されたオリジナルです。
TB BURGERは水分と油分の多い構成です。そこでバンズには、ふんわり感だけでなく、最後まで形を保つ力が必要になります。肉料理であると同時にパン料理でもある。その考えが、店の個性を支えていました。
ゆめちからはたんぱく質を多く含む小麦として知られ、生地へ弾力を持たせやすい材料です。そこへきび砂糖の穏やかな甘みを加え、黒毛和牛の脂とテリヤキの塩味を受ける。甘いソースに甘いパンを重ねるのではなく、味の角を丸める土台として使っていました。
バンズが硬ければ、押さえたときに卵とソースが横へ逃げます。柔らかすぎれば、肉汁を吸った下側が崩れる。TB BURGERでは、パティ、黄身、チーズ、ソースを同じ一口へ運ぶため、口どけと保持力の両方が必要でした。
卵・チーズ・ソース|甘辛さを一体化する
目玉焼きの黄身は和牛の脂をさらに丸くし、チェダーの塩気が輪郭を作ります。グリルオニオンは加熱した甘みを重ね、自家製テリヤキソースとマヨネーズが各層をつなぎます。
味の方向は濃厚ですが、単に甘い照り焼きではありません。肉汁、黄身、チーズ、ソースを一口の中で混ぜ、黒毛和牛を料理として食べさせる構成です。TB BURGERは、店の材料選びと設計思想を最短で理解できる看板でした。
目玉焼きは、黄身が流れることで一口ごとの味を少しずつ変えます。最初はチェダーとテリヤキが強く、途中から黄身がソースへ混ざってまろやかになる。グリルオニオンは生の刺激ではなく加熱した甘みを重ね、和牛の脂とソースをつなぎます。
濃厚な材料が多い中で、塩気を担うチェダーの位置も重要です。卵、オニオン、テリヤキは丸く甘い方向へ進みますが、チェダーがパティへ密着することで肉の輪郭を戻す。TB BURGERは、甘みを重ねながら塩気で中心を作るバーガーでした。
店舗の雰囲気
ガラス張りの外観と、大理石、オーク材、印象的な照明を組み合わせた店内。典型的なアメリカンダイナーではなく、広尾の街に合うモダンな空間でした。カジュアルな料理であるハンバーガーを、雑に見せず、構えすぎてもいない。その中間の温度がTEDDY BROWNらしさです。

黒毛和牛を落ち着いて味わえる一方、カウンターもあり、一人でバーガーを目的に訪れやすい造りでした。短い営業期間ながら、商品と空間の両方で「東京の和牛バーガー」を形にした店として記録しておきたい存在です。
広尾には価格帯の高い飲食店も多く、和牛という素材だけでは街の中で個性になりません。TEDDY BROWNは、カウンターで一個を食べられる気軽さと、仕込みを重ねた料理の密度を合わせました。特別な肉を日常的なハンバーガーの形で出す、その距離感も東京らしさでした。
バーガー紳士の記録
TEDDY BROWNを象徴する一個を選ぶなら、やはりTB BURGERです。黒毛和牛パティだけを前へ出すのではなく、卵、チェダー、グリルオニオン、テリヤキソースを重ね、それらが同時に入る一口を完成形としていました。
ポテトも、品種ごとに焼く・蒸す工程を分け、米油で二度揚げする作り込み。ピクルスも店内仕込みでした。主役だけに費用をかけるのではなく、プレート全体で完成度を整える姿勢が、この店の評価につながっていました。
男爵とメークインでは、水分とでんぷんの性質が違います。同じ工程で揚げるのではなく、焼く、蒸すを使い分けてから米油で仕上げる。バーガーの横へ添えるポテトにも、素材に合わせて調理を変える店の姿勢が表れていました。
ピクルスの酸味は、黒毛和牛、黄身、チェダー、テリヤキが重なる口を一度切り替えます。バーガーの中へ酸味を強く入れず、皿の外に置くことで、食べる側が必要なタイミングを選べる。一皿として濃厚さを管理する役割でした。
もう同じ場所で注文することはできません。ただ、和牛の価格や希少性ではなく、挽き方、脂、バンズ、ソース、サイドまで一つの設計にしたことは、HGCの実食記録として残す価値があります。
閉店後の記事では、読者を来店へ誘導するより、何が店の個性だったのかを正確に残すことが重要です。営業時間や予約方法を更新し続ける店舗記事から、商品と店の仕事を保存するアーカイブへ役割を変える。HGCでは、営業終了によって実食の価値まで消さない形で記録します。
当時のメニューには、TB BURGERとは別にTEDDY BURGERもありました。黒毛和牛パティへグラナパダーノ、卵サラダ、ベーコンジャム、トマト、オーロラソースを合わせる構成です。TB BURGERが目玉焼きとテリヤキで甘辛くまとめるのに対し、こちらはチーズ、卵サラダ、ベーコンジャムで別のコクを作っていました。
二つの看板に共通するのは、黒毛和牛パティを単独で見せず、卵とソースを使って料理へすることです。トッピングは違っても、肉の脂をどう丸め、どこで塩気や酸味を戻すかという発想は一貫していました。
食べログ ハンバーガー百名店2026に選ばれた直後の閉店は、検索する人に混乱を生みやすい状況です。だからこそ、タイトルと冒頭で閉店を明示し、営業当時の価格や設備を現在情報のように見せない。訪問記録と店舗案内を分けることが、閉店記事の最低条件です。
もし今後、同じチームによる移転や新ブランドが発表された場合は、このURLから新しい実店舗記事へ案内をつなぎます。それまでは、広尾の住所へ来店を促すリンクや地図を置かず、TB BURGERの設計を読める記録として残します。
閉店後も、写真のalt、メタディスクリプション、構造化情報まで営業中のまま残すと、検索結果やバーガーサーチから誤来店を生みます。本文だけでなく、店舗状態と地図表示を止め、代わりに営業当時の実食価値を詳しくする。それが読者と店の双方に誠実な保存方法です。
短い営業期間でも、完成した商品から学べることは残ります。和牛を使うなら脂の強さを何で受け、甘いソースを使うなら塩気をどこへ置くか。TB BURGERは、その問いへ卵、チェダー、オニオン、専用バンズで答えた一個でした。
まとめ|広尾に残した、黒毛和牛バーガーの形
TEDDY BROWNは、黒毛和牛を毎朝挽き、専用バンズ、自家製ソース、卵、チーズで一つのバーガーへまとめた店でした。肉の荒々しさだけでも、照り焼きの分かりやすさだけでもない。濃厚な材料を重ねながら、最後は一個として食べ切らせる設計に個性がありました。
2025年4月の開業から約1年5か月で営業を終了。食べログ ハンバーガー百名店2026にも選ばれた後の閉店となりました。この記事は営業案内ではなく、広尾で生まれたTB BURGERと、その背景にあった仕事を残すための記録です。


